色メガネ売場

目の届くかぎり広く、手の届くかぎり深く

disc1-3

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0.マジで疲れた人

disc1-2の冒頭の流用なので、なにか差異をつけねばと思い、放課後の面談室で収録。録画した縁組ってなに。

 

1-0.仮面ライダー電王のジングル

これ見ると仮面ライダーって昔は8:00からやってたな‥‥と思い出せる。「仮面」をつけていたがために呼ばれてしまった白組のふたり、ごめん。

「来週も見てネ!」はゴッドタンの配色。

 

1.プリキュア5、スマイル go go!

もっと本家のパロディとかやりたくて女児向けアニメのOPを10回ほど見たが、技術力がなく断念。

何回見ても後ろで準備している団体の無反応ぶりに笑ってしまう。

「問題」は数学オリンピックの問題だし、緑の人は軽率にイジって申し訳ない。そして放映した時期を考えるに大学の写真あんなに使ってよかったのか?

 

2.重なる心/松田彬人

響け!ユーフォニアム」のサントラから。この時期ハマってたからなあ。

disc1-2のエンドに流したウソCMがマコトになってしまったので、それをすくい上げた。タイトル的にドキュメンタリー風なのかな、と。

ナレーションを例の彼にやってもらった。音質が悪くてごめん。

 

3.World Heritage/フリーBGM

〇〇式。そういえば親はタイツ集団の映像見てないな、と思ってちょっとだけ入れた。映像のあとの茶番寸劇は全カットしてしまった。

予備体。バスケ以外の映像がなかったのでパートとして入れるか迷ったが、トラベリングのくだりをどうしても入れたかったので採用した。

どこが接戦やねんって話、同意。ナレーションを直してる余裕がなかった。

 

3-0.ジングル ~こんなところで終われない/杉森雅和【1】

露骨に逆裁ノルマ達成。

 

3.ゴージャス!/木村明美【2】

K-tune Stationはナレーションの彼が名付けた。「K-tune Station」の文字列をフリーのロゴ生成サイトに入力したのが懐かしい。

 

3-a.Pick Me Up/Perfume

ジングル。けっこううまく切り取れたと自負してる。

 

このパートについてつれづれに。

File2、東京03じゃなくて東京◯3になってるね。

File4、今でもアルトとテナーを間違えてないか不安になる。

File7、映像作った人だけ半ズボン忘れて長ズボン履いてる。

File0、「生」は「ナマ」じゃなくて「生徒会」の「生」。1期下をいじって申し訳ない。このパート長い。

最後、次回「細胞はふえる」って番組の振れ幅すごいな。

 

4-0.ジングル ~こんな夜には眠れない/木村明美【2】

ノルマ。

 

4-1.DL6号事件/杉森雅和【1】

雨降るくだり。disc1-1で尺を取りすぎたのを反省し、コンパクトに。

 

4-2.エル・クンバンチェロ/ラファエル・エルナンデス

運動会っぽいかな?ということでチョイス。吹奏楽というのもある。

曲に関してあんまり触れることはないけど、映像的な面では画面が赤くならないよう精一杯頑張った。しょうがないんだけどね、素材が偏っちゃうのは。

ダンスは正面からみたいかなと思ってどの組も長めに収録した。緑組のおもしろ映像、我ながらよく見つけた。当時の自分、もらった素材全部見てたんだなと思うと頑張ったな。

 

4-3.追求メドレー【1~3】

逆裁多いな。

曲調の変化と映像が合わさるように切り貼りした。最後に撮影者がオチをつけてくれた。

 

4-4.History of the future/葉加瀬太郎

戦に対する自分の価値観が反映された選曲な気がする。刹那と美しさ、みたいな。

 

4-5.シーゲート序曲/スウェアリンジェン

結果発表。実はわが校の吹奏楽部が定期演奏会で演奏したときの音源。

 

4-6.得賞歌/だれか

わが吹奏楽部の演奏ということでノーカット。この曲を聞くと伊東四朗が「ニーンニーキニーンニーン」と歌い出す。副校長が賞状渡してるのは騎馬戦のケガの余波だっけ?

集合写真、このときはしっかり充実していたので順位順に。1年前は全クラス揃えられなかったのが映像制作的にも痛かった。

disc1-1といい、尺に困ると先生を入れたがる傾向があるっぽい。

 

 5-1.盗まれた逆転/岩垂徳行【3】

逆裁ノルマのなかでもっとも無理やり入れた曲。なんで無理やり入れたかと言うと、

(しょうもないネタバレ注意)

DL6号事件は1-4のOP、ゴージャス!は2-3と2-4のOPってことで3のOPを入れたくて、曲調的に入るのが3-2しかなかったから。3-3は自分の劇で使っていたし。

(ネタバレ注意終わり)

曲調が急に変わるところの顔芸だけ見てくれればここは十分。ナレーション、大げさ。

 

5-2.天国の島/佐藤博昭

吹奏楽曲であると同時に、「鉄腕ダッシュ」のメインコーナーのテーマ曲。準備中の絵面が開拓ぽかったので採用。ほんとうはテロップとかでパロディをやりたかったんだけどタイム・イズ・オーバー。曲の盛り上がりで変な写真使うパターン多いよね。

ヤバTの唱和が尻すぼみなのは目の前に日本史教諭かつ野球部顧問のあの人がいたから。一発ギャグは3つほどやってくれた中から、いい感じにシュールで笑えるバランスのよいやつをチョイス。

 

5-3.キミがいる/いきものがかり

明るい曲調いいよね。どのクラスも尺多めでゆっくり紹介。白組以外は映像も持っていたんだけど、温存した。まさか使う機会が来るとは思わなかったが。

 

6-1.フライングゲットAKB48

「後夜祭」の文字は「青い栞」を使おうとしていた名残で、「あの花」を意識。イントロで好きな写真の在庫放出。そして再びのスナック・カラオケ。団長のダンスシーンはカット。

 

6-2.季節が変わる/横山克

四月は君の嘘」より。求めていた曲調に合致した。

先生方の演目はダイジェストにし、ライブ感のある大賞記念演奏(前前前世)の尺を長めにとった。青組先生のブレない機械でもってクレーンカメラみたいな撮り方、けっこう好き。

最後の方は、大賞だしいいよねってことで白組特集になった。

 

7.意識の萌芽/松田彬人

響け!ユーフォニアム」からマイベストナンバー、エンディング演出用にとっておいた個人的最強の切り札だった。

5年前の写真はネットの荒波を泳ぎ回って探し当てた。前半のナレーションの感じを聞くと制作者と違う人が参加してるなってことがよく分かる。彼はどちらかというと湿り気が強いのを好んだ。しかし「年を増すごとに」はウソだよなあ。

そして消えていく非日常。教室横に掲示してあった写真を見てこの「消失」を思いつき、アングルを合わせた写真をとるのに2階を奔走した。制作者はやっぱり、こういうドライで無常な感じが好み。無情というわけじゃなくて、寂しい、終わらないでという感情はあるからこそ、あえて淡々と消えていくことでそういう感情が引き立てばいいなあと思って作った。そこに個人差の少々強い汗とか涙とか一丸になったとかを持ち込むのは、ちょっと気が引けた。演出が過剰になると引いちゃうので。

2人のタイプがぶつかりあって、ちょっと混然としてしまった感はあるが、それでも自分のやりたいことはやったので後悔はない。

 

8.少年時代/井上陽水

れもんteen'sとかいう即席エセフォー研バンドの練習の合間に遊びで録ったもの。エンディングの寂しさ、シリアスさが「クラスメイトが歌っている」という不可思議さでいくらか中和されたらいいな、と思って使用。ロゴたいぷゴシックコンデンスト使いがち。

 

ナレーションが入っているところを中心に、珍しく外部からのプロデュースを受けつつ作ったので、ところどころにいつもとのテイストの違いがあり、それを楽しむのも一興。動画が多いとはいえ40分はさすがに長かったしいま作れと言われてもたぶん無理。これを受験3ヶ月前に作ってるの、正気の沙汰とは思えないし先生は止めてくれてよかった。

というわけでdisc1おわり。

disc1-2

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0.テレビの音声

国語科のネタが”この”夏目漱石で良かったものか。真!偽!不!明!

一瞬映る明治◯◯生命は番組を録画するとき直前のCMも3秒くらい収録されてしまうやつ。

 

1.世界の車窓から溝口肇

最初をレコーダーにしたので必然的に番組として整備することに。ワールドワイドな番組ってなんだろう、と思って出てきたのがこれ。いい曲。まあ、この番組は電車の車窓なんだけども。

 

2.楽しく軽快に/フリーBGM

出発前のウキウキ感でチョイス。最初、逆光‥‥。

 

3.ぼくらの秘密基地/フリーBGM

出発前のワクワク感でチョイス。画面の向こうからソワソワぶりがしっかり伝わってくる。

 

4.四月は君の嘘横山克

出典元がバレバレ。バスのあたりにもある、写真並べてオチにするの、よくやるよねこの制作者。ちょっと赤組のローカルネタを入れすぎた感はある。夕食の写真はたくさんあったんだけど曲が短くてあんまり入れられず。

 

5.勝訴! ~みんなの勝利/岩垂徳行【5】

ノルマ達成。1日目の終わりってことで、終わりっぽい曲をチョイス。尺が余ったのでここぞとばかりに1日目のこぼれ写真を詰め込んだ。ホテルに戻るシーンで制作者がみんなの帰りを録ってるの、いじらしくて泣けちゃうね。

 

6.Good Morning Sky/フリーBGM

この映像はフリーBGMの割合高めだね。そして安定のたぬき油性マジック。

けっこう好きなBGM。タイトルの通り2日目の朝の風景。制作者は寝坊して映っていない。映像素材見ながら「こんな感じだったんだ~」と独りごちていた。

 

7.綾里真宵 ~逆転姉妹のテーマ(3アレンジ)/岩垂徳行?【3?】

3のサントラに入ってるアレンジらしい(どうでもエーゲ海

ドローンとかロボット相撲とか、この学校がいちばん絵的に面白いことたくさんやってた。ちょっと発表のシーンが長すぎたかな。

 

8.依子と小夜子/住友紀人

ドラマ「デート ~恋とはどんなものかしら~」サントラより。前半、ちょっと尺余らせ気味。風景の写真がやたら多い。後半はそんなこともなく。

 

9.ぼくの住んでいる街はカラフルに色付いている/横山克

四月は君の嘘」から。このサントラ、曲名をセリフからつけてるから長かったりする。たぶん学校名のスペルを間違えている(nが足りない)。

一番長く交流していたってことで最後に単独で紹介。素材を見た感じだと充実していろいろやっていたみたいだね。唐突に入る「条約成立」、蛇足の感が否めない。というか、素材が面白ければ変にテロップつけなくても面白いよね(テレビにケンカを売る)。

 

10.windmill/フリーBGM

さらに異国へ。キノコと不思議なソースを見舞われたごちそうされた素材がやけにたくさんあった。

 

11.Heart Warming Town/フリーBGM

引き続き異国。ディーン〇〇オカ、元ネタの人を当時知らぬまま語感だけで入れた。

最後「就寝した?」ってなってるのは制作者が就寝しなかったからなんだよなあ

 

12.休日ショッピング的なBGM/フリーBGM

タイトルそのまま、自由行動。最初の情熱大陸で、このパートでやりたいことは全て終わっている。地下鉄の写真が多いのは趣味の反映。

 

13.After the Rain/フリーBGM

雨に降られたあとということでこのBGM。いや、フリーBGMのタイトルにかけたところで誰が気づくんだ?それにしてもすごいスコールだったなあ、と思い出す。

 

14.アフター・ファンファーレ/フリーBGM

帰ってきた。言うことはない。Awesome

 

15.アゲイン/横山克

四月は君の嘘」より。堀◯先生だけ左にずれてるのは半角スペースの仕業。スポンサー募集とかいってたけど、ついぞつきませんでしたね。

 

16.SISTER/back number

本編の制作に飽きて作ったらけっこういい感じにハマったので、嘘予告として流した。というかイベントそのものの予告をしたつもりだったのに「また映像作るんか、はあ」みたいに思われたらしく心外の極み。

 

曲を先に選ぶので、その尺に合わせて写真や映像の数を選ばないといけない。時間が足りないときは写真を削れば済むが、写真が足りないときが難しい。これはちょっと尺余りが目につくかな、という印象。17分くらいにできたね。

 

 

 

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disc1-1

音声特典と重複する部分もままありますがご容赦。

 

1.たしかなこと/小田和正

ネタありきの選曲。今思えば明治じゃなくてR教だったが、元ネタが行方不明になるので控えめにしておいてよかったかも。

 

2.(曲名不明 ※COUNTDOWN TV)

音楽番組ってことでいろいろ調べて出てきたのがこれ。youなんとかに上がってたのをまんま貼り付けただけ。

MCの声も自分でやったが、スキルがなさすぎてテイクを重ねるたびに別人になった。最後の唱和には調整がメンドウになったので素の声が入っている。

 

3.太陽ノック/乃木坂46

これの映像がたまたま手元にあったので、これをもとに前後のつながりを考えた、だから音楽番組のOPになった。上のテロップはMステを意識した。

このパートは使用可能写真が諸事情によりかなり限られていたので、尺合わせで同じ写真を2回使ったりした。なるべくプログラム順に並べた。上映当日の早朝、このパートを最後に制作したので、眠すぎて自分でも何を作ってるのかわかってないまま出力した。写真が動いてないのはもろそのせい。

 

COUNTDOWN TVで展開する元気は残っておらず。

 

4-0. 雨の音

どっかの環境音サイトから引っ張ってきた。

 

4.追求 ~大逆転のとき/北川保昌【大逆転裁判

勝手に恒例になった逆裁ノルマ。「大逆転裁判」は2015年夏に発売だったので、ある種新鮮な時期での選曲。本当は説明映像をちゃんと作るつもりだったのだが、技術と時間の面から断念。ナレーションって難しいなあと実感。

効果音も9割方逆裁だが、「フィクション」のくだりでなぜかリズム天国の効果音を使用している。

 

5.光るなら/Goose house

2015年春にこれがop曲に使われていた「四月は君の嘘」をみてハマったから選曲。最初と最後で元ネタならびにそのopを意識、主に背景。九月は謎の雨ってなんだよ。

「クラスが偏らないように写真を配置する」というのが、ここに限らずすべての映像に通底する難題だった。もらったデータの中から作らなければならないので、集合写真があるクラスとないクラスがあったり、写真の数が違ったりする。さらに撮影者のクラスや編集者のクラスの偏りもあり‥‥と、編集に至る前のあらゆる偏りが塊になって襲いかかってくるので、まあ気を遣った。クラス順に並べてみたり、足りないところには先生の写真を入れてみたり、意外と試行錯誤をしている。この問題はかなり根深いので、続きはいずれ。

アウトロの部分で副団長は来年団長だね~みたいなつながりを意識している。

 

6.未来のミュージアムPerfume

好きなドラえもん映画の主題歌から。冒頭の鈴はこの映画のエンドシーンを意識。誰が分かるんだ?

Aviutlのパーティクルを初めて使ってみた(白い泡みたいなやつがいっぱい出てくるやつ)。ビミョウ。

わかりやすくクラスごとに時間枠をガチガチに決めて、写真の登場順も外装→内装→その他に固定。

写真のチョイス、ちょっと微妙だったね。

 

7-0.犬と猫の鳴き声

犬や猫はなんの関係もなく、次の曲が「ワンニャン時空伝」の主題歌だから、ってことでワンとニャンなのである。なぜ入れた。

 

7.YUME日和/鳥谷ひとみ

「映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」主題歌。いい曲。

6.の曲尺上3クラス分しか入らなかったので順番を入れ替え、学年内1位だったクラスだけ別の曲にするという策をとった。不平等になるならその理由が説明できないとなあ、という自分なりのルール。

サビ前で出演者しりとりみたいなことをしているが伝わらない。

 

8.candy wagon/葉加瀬太郎

BGM集めのためだけに借りてきたアルバムでいい曲発見、ってことで投入。

冒頭の英字は「TEQUILA」「GOD」「DANCE」「Super Idol」「WOTA-GEI」「Bridge of Glory」色は合わせてみたりぞんざいだったり。なんのことだか思いだせますかね‥‥。

 

9.ラブ・ストーリーは突然に小田和正

誰かが動画を撮ってくれていたので、入れない手はないと思って入れた。なんでフルだったんだろうね。

最後の3人の写真は「これを作らせた先生」の提案で入れたはず。

 

10.Summer/久石譲

夏の思い出、ってことで安直なエンディングテーマ。

エンディングに自分の御託並べるのは恒例になっ(てしまっ)た。毎回、”フラット”を心がけ自分の主観は排除したつもり。見る人によっては冷酷にイベントの終わりを突きつけているように見えたかもね。

あと一度が"もう"なのか"いよいよ"なのか"やっと"なのかは人によって違うだろうし、それを制作者の主観で決めつけるのははばかられた。

 

「そして‥‥」

「終わっていく。」

「今年も、終わっていく。」

「夏が、終わる。」

「〇〇〇の夏は、あと一度。」

 

台風18号スペシャルサンクスを捧げて、おしまい。

 

 

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拝啓、最後の先輩方

4年前、冬の日。年末が差し迫り、一年の清算をはじめる人々をよそに、見ず知らずの集団に頭を下げ新たな環境に身をおいた男がいた。

男が顔を上げたとき、そこには30人を超える先輩がいて、ヤブから這い出した新参者をあたたかく受け入れ、トラックに乗せた。や、トラックには自ら乗ったが。

よんどころない事情、もっぱら学年という肩書きのせいで、夏の舞台は1度きり、定期演奏会での演奏も2回にとどまった。慣れを感じはじめたころにトラックの可動式荷台から降ろされた(これが引退の婉曲表現って、どうなの?)男は、部活を円満に離れた状態で先輩の活動を見守るという、奇妙な立ち位置についた。叶わなかった先輩との合奏を果たすために、半ば強引に合宿に参加した。先輩の結実させた集団の姿が見たくて、今に至るまですべての演奏会を鑑賞した。

 

今思うに、男は引退後も積極的にこの部活に参加することで、本来入部から引退までにかかった時間の分だけ追体験をしていたのだ。

そして、”入部して5回目”の定期演奏会を、ほんの少し特別に位置づけて迎えた。

男にとって、”最後の先輩方”の引退が控えていたから。

 

初めて楽器庫のやや重めのドアを開けた日から、彼らはずっとそこにいた。毎年の引退はいつも手を振って見送る側で、男の知る”吹部”を守ってきた。男の”吹部”パレットにはずっと彼らの色があって、その色こそが”吹部”なんだと、いつしかそう思っていた。

それが幻想にすぎないことも、また知りながら。

 

 

開演、入場。毅然とした顔に浮かぶ、彼らの熟れ(うれ・こなれ)。同時に、率いられる側のあどけなさ残す下級生に、在りし日の彼らが重なって見えた。過去も今も、同じ舞台の上にあった。

 

演奏の話は、正直言ってちゃんとはできない(1年ぶり2回目)。以下言い訳。

これを当たり前といって逃げたくはないが、男は技術とかそういうものにさほど詳しくない。演奏のことは「いい」か「よくない」ぐらいの違いしかわからない。先輩ヅラを取り繕ってきたものの、努力もしていない現状ではアドバイスにも限りがある。

それに、情が入ると感覚が鈍くなる。演奏そのものより演奏するヒトを見てしまいがちだったから、肝心の演奏について覚えていることがあまりにも少ない。

他の卒業生のように曲目に思い入れがあるわけでもなく、ただ単に演奏を聞くのでもなく、演奏していることそれ自体にいちばん重きを置いていた、というわけ。

なにより1ヶ月以上前のことを鮮明に思い出せないのだ

以上言い訳。

 

一部からアクセル全開ふかし気味だったのは”期の特色”というか、ここ最近ではあまりない立ち上がりだったのではと思ったり。悪い意味でなく。

そして今年も司会へ襲いかかったスウェアリンジェンさんだった(司会の方お疲れさまでした)。来年も戦いから目が離せない。誰がやるんだろ。

 

二部、踏みっぱなしのアクセルが多少緩んできたタイミングで曲が追いついてきた感じ。9月の練馬を思い出す、楽しいステージだった。客席で手拍子に狂った。

彼が司会やるのも最後か。初司会の彼に台本を書いて無茶をやらせた4年前がよぎって感慨にふけった。

 

三部、一度本番前に聞いていた平和への行列はあのときよりずっと良く聞こえた。マードックもよく仕上がっていた、あんな大曲なのに。アンコール、「人数が多いとやっぱり良く響いて聞こえるね」って誰かが言ってた。

あと、部長挨拶がパワーアップしていた。名前を呼ばれ立ち上がった彼らを見て、「(ここ最近で)元祖・人数の多い期」だったのを改めて思い出した。

 

 

演奏会はあっけなく終わった。気づいたら男はトラックに乗っていて(なんで?)、気づいたらいつものロビーで、あふれかえる部員とあふれかえる感情の端で、11人の”最後の手紙”を聞いていた。

 

1年間最高学年として航海を続けた彼らの船が、まさに沈まんとするとき。

共に旅した者たちへ、次の船に乗る者たちへ、親しく愛した者たちへ。

立った波の形を偲びながら、船の大事を案じながら、明日の海の天候を憂いながら。

それぞれの思いが綴られた11通。春の宵、言の葉が舞った。

 

 

 

拝啓 最後の先輩方

 

温かさと暑さのはざまで今にも春を忘れてしまいそうなこの頃、いかがお過ごしですか。9ヶ月後輩の身から、稚拙なお便りです。

入部時期が近いので、皆さんには勝手ながらある種の親近感を抱いていました。一足お先に部を去ってからも、早すぎる引退への未練がくすぶるたびに思い浮かぶのは皆さんの姿でした。5年間を走りきった皆さんを尊敬しているし、同時に少し羨ましくも思っています。

たぶん僕が積極的に部に顔を出していたのは、皆さんへの羨ましさに端を発していた気がします。上にも書いたけど、追体験というやつです。僕も、一番長い道のりを走り切る経験がしたかった。そういう意味では、皆さんが祝われながら引退を迎えたことは誇っていいと思います。

僕もそれこそ1年生のときに入部していれば、と思ったりもします。でも、うちの代が最初からこの人数だったら僕はサックスパートに配属されていなかっただろうし(少なくともバリサクは吹いていなかったでしょうね)、仲良くなる先輩も後輩も違っていただろうし(同期はどうせ仲良くなったと思っていますが)、もっと部活の闇に苦しんだろうし(幹部なんて可能性もあったのか)、合宿でヘタクソな恋ダンスをキマジメな彼奴と踊ることになんてならなかっただろうし(ノーコメント)、たぶんこんなブログで長々と感想を述べることにはならなかった。

そう、このブログのこの感想こそ、追体験の最たるものなのです。僕が活動していた時間はあまりにも短かったから、僕が直接関わっていない行事の感想なんかを書いて、あたかも参加したように思いたかったんでしょうね。自己満足、きっとそうなのでしょう。

 

月並みですが、皆さんがこの1年間で作り上げ魅せつけた演奏会、とても良かったです。部を率いる皆さんの姿は押しも押されもしない最高学年のそれでした。

 

思い入れのあまりとうに客観性を失ってしまった僕にはもはや”粗”と”味”の判別がつかなくて、演奏会が成立したことだけでもう特大の拍手を送りたい気分になっていたから、少なからず偏った評価であることは疑いようもないです。けれど、きっと”粗”に関しては演奏者という存在の一番近くにいた自分自身にもう痛いほど身にしみていることだろうから、第三者が今さら主観を覆してまでほじくり返すことではないでしょう。

 

定期演奏会って、どうしても「舞台装置」と不可分なんですよね。「演奏会」が前に出るか、「引退」が前に出るか‥‥前提である前者を置いてけぼりにして、舞台を中心として盛り上がることもありうる(一方、「舞台装置」を見に来ているお客さんもいるから、話はややこしい)。

「舞台装置」が前に出ることもひとつの形として立派に成立しています、技術にもまして感情の乗った音だってヒトを動かします。

そんな形だったなあって、変に悔やんで恥ずかしがって歪めずに、そのままの形で覚えておくことが未来をちょっと豊かにするんじゃないかな、と思うのです。

たぶんそのうち、青い果実の瑞々しさ、熟れた果実のまろやかさを嗅ぎ分け、それぞれに堪能できるときが来ます。いつか自分の感覚のレパートリーを並べるとき、大事に育てもぎ取った、そして大事に包んでおいたちょっと青めの果実が、感覚に広がりをくれる、なんだかそんな予感がします。

 

下書きに残っていた過去の僕に言わせると、皆さんは「感情のもつれ、現実のほつれに顔を覆いつつも、ここが底と信じて這い続ける気力があった頃。避けて通れぬイバラの道を、傷を負っても進み続ける覚悟があった頃。」に該当するらしいです。ほんとかな。

部のスタイルを、守りつつも(僕はこの”つつも”というのが出色だと思う)攻めて挑み戦い変え革めていった皆さん。こういうと怒られるかもしれないですが、諦めることはいつでもできたはずだと思うから、走り抜けたことはただゴールに到達したのみではない、障害を乗り越えたこともちゃんと意味していることでしょう。

 

 僕という「年上の後輩」みたいなよくわからない立場の人間が部内でどうたち振る舞えばいいのか、最初ほんとうに悩みました。個人的なつながりだけでやっていくのかな‥‥とか、ね(なんのことだろうね??)。皆さんが積極的に声をかけてくれたから、開き直って「先輩ヅラ」できたのかな、と思います。

それはとても楽しく、同時に未練を生むわけで。。。新しい場所に行っても、未だ引きずられるように高校の話ばかりしてしまいます。

 でも、こんな現状だからこそ、あの時期に入部してよかったと心から思っています。皆さんの後輩でよかったと思います。未練があるってことは、きっとすごく楽しかったということだから。楽しい思い出の一片になってくれて、ありがとうございました。

 

 

タイタニックは沈みます。皆さんの乗った、皆さんの率いたタイタニックも沈んでいきました。今度はいっしょに海の底から、新たな陽に照らされる水面のキラメキを眺めるとしましょう。

そのときまで、またいつか。

 

 

敬具

ワカルの季節

春は別れの季節、なんて凡庸な書き出ししか思いつかないが、春をひとつの節目とするニッポンの風習が続くかぎり、春は別れの季節である。名残惜しさを胸に散らして、カスミをかき分け、温めた場所を離れていく。

環境が”代わる”ことはほとんどなくて、新しく”増える”だけなんだけど、そんなに多くを覚えていられないから、”代わる”ように思える。新しい環境に向いた分だけ、昔からの環境にはどうしたって心を届かせづらくなる。単純接触効果なんて言葉があるが、きっと環境にも当てはまる。会った分だけ親しくなる。会わない分だけ疎遠になる。

それでも、幸か不幸か”代わり切る”ことはできない。思い出は顔のない栄養になって、今の自分を形作る。無意識の下で、過去は息づく。増えすぎて溢れそうになったら、芯を残して削られていく。新しく惹かれた環境の中、不意に見えた昔の思い出の影は、当時より美しくなっている。

 

”別れ”という言葉は元には戻らないんだという不可逆性を秘めている気がする。再び会ったところで、もう前とは確実に何かが変質している。18歳のワタシは18歳のアナタと別れ、20歳のワタシが20歳のアナタと会って、”同じ”だった環境の上に”違い”が積まれていて、それに気づく。あるいは会わずとも、ワタシのいる新しい環境にアナタはいない、そんな”違い”を認識するだろう。”別れ”の先に、違いが生まれるべくして生まれるのだ。どことなく悲しい、まだ”同じ”でありたいのに、変わってほしくないのに変わってしまうことを惜しむような、少々後ろ向きの”違い”が。

 

 

これが”分かれ”だったら、どうなんだろう。

なんとなく、あくまで個人的にだが、はるか遠くで再びつながっている可能性が残されているような気がする。クラスに分かれ班に分かれて得た経験は、それぞれに”違い”があるけれど、それは想定され期待された”違い”だ。”分かれ”は、”違い”があることを念頭に置いた上で進む。再び会ったとき、それぞれ”違い”を獲得したという点でワタシとアナタは”同じ”になる。その”違い”はきっと誇らしく、自らが獲得した”違い”でもって、アナタとの”違い”を楽しむ、少々前向きの”違い”。

 

離れたのち絶対に生じる”違い”への姿勢が消極的か積極的か、そんな”別れ”と”分かれ"の”違い”。春は”別れ”と”分かれ”がどちらも入り交じる、ワカレの季節なのだ。

この2つの言葉の"違い"を調べると、”別れ”はヒトに、”分かれ”はモノやコトに使うという。ヒトは”分かれ”ほど単純に”違い”を受け入れることができないからこそ、その後ろ髪を引かれる”別れ”が、人間模様を彩るのだろう。

 

 

ところで”分かれ”(終止形で書くなら”分かれる””分ける”)という言葉の語源は「我離る(わ・かる)」と言われているそうだ。「自分がヒトや場所から離れる」、これは「分かる」、理解するという意味の言葉にもつながっていく。

「分かろう」とするとき、たいていの人間は道理や筋道に物事を照らして、真であるか偽であるかの判断を行おうとする。これは真と偽を道理や筋道によって”分かって(分かちて)”いることにほかならない。逆に言えば、真と偽の差異がはっきりしないとき、それは二重に”「分かってない」”のである。真も偽も、全ては”同じ”な状態である。"違い"を知って、初めて真と偽を”分かち”「分かる」のである。

 

離れるということはどこまでもマイナスなことではない。”同じ”である限り、それは「分かって」ないことなのかもしれない。

新しい環境に身をおくことは、かつての環境で共に過ごした誰かを「分かる」という、より高度なフェーズの始まりでもある。一時的な”別れ”は、長く続く”分かれ”の先で「分かり」になる。

 

 

春うらら。一歩踏み出せば、ワカルの季節が待っている。