年をまたいで三十余日。冬の夜の冷え込み厳しく、つい半年前のうだる暑さなどなかったかのような寒一色の日を過ごしつつ、そういえばとこの場末の「ひとりごち場」の存在を思い出したわけなのだ。 スミとホコリにまみれた暖炉に、そろそろ薪をくべるとしまし…
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