1階席に行きたい ~感想・2(吹部)
【注】吹部の話しかしません
さぁ書き切るぞ。
‥‥本当は明日からの宿泊行事の準備をするべきなのだ。進捗0だから。
性質上実名で書けないので、楽器名で察してけろ。
リハーサルのリハーサルの日に長話を垂れてしまってから3週間。練習の様子を垣間見ているとはいえ、客席から見るステージは一回こっきり。何を見せてくれるのかとても楽しみで、出ないくせに緊張した。
本番。もうホントは声は出したい手拍子したい手振りたいで立ち上がって踊りださんばかりの勢いだったのだが、抑えつけた。でも3階席で大音量の拍手はきっとうるさかっただろうな‥‥。
収拾がつかないので箇条書きにする。
・パーカスの彼が可愛らしい音で2回もネコを踏んづけやがった。いいセンス。
・サウンドチェックで遊ぶの、良い。
・そして不意打ちのダッタン人でニヤニヤする。いや、ニタニタした。気持ち悪い。
・ここらで名前呼びたい衝動が来る。でも呼べる空気ではない。3階席って遠いんだなと実感。もうひっくり返っても現役にはなれないのか、としみじみ。そしてOBという立場を痛感。近いようで遠い、あまりにも遠い。
・はじまる。ドラムの彼女、頑張れ。最後まで持て。と祈念。
・中央で舞う9人。全員切れが良くなり(特にトランペットの彼はかなり向上)副部長が浮いてなかった。まとまりがあった。その中のチューバ、目立つ。よく動く。同期にスゴイねあの子(というニュアンスのコト)を言われる。彼女喜ぶだろうなと私が勝手に心のなかでガッツポーズ。
・手拍子をもう少し煽れたら良かったかもなーとは思った。難しいけど。
・一段上に並ぶ低音。強そう。もっと主張して良いのでは!音で!
・一曲目おわり。MC。2年前を思い出して頭のなかで比較。丁寧さが段違い。
・あ、2曲目ディスコか!となってからテキーラも2曲目だったなと思い出す。
・ソリスト紹介。3階席で一番大きい拍手を送ったつもり。つもり。。。
・舞台を降りていく人々。(演奏でミスできないな‥‥自分には厳しい)などと弱音。
・声飛ばしてぇ~~~~~となる。
・突然の生演奏つき掛け声リハ。リハがあってこそ本番が生きるよね。
・果たしてディスコはうまく行った‥‥んじゃないかな?というのも3階席はいわゆる"地蔵"なもので、1階席のアツい声も巧みに吸収するカラクリつきなわけで、当然ディスコと言えなかったわけで、うーむ。3階席は静かだ。
・やばい。この辺り曲にノリすぎて記憶がない。
・"マイク"が動いてソロの音拾ってた。なるほど。
・中間ソロのお二人、タスクの山を越えよくぞここまで。敬礼。
・ディスコおわり。MC。部長あいさつ。ステージ見て、やっぱり増えたなあ、部員、と。1年から入部してる同期はより一層感じていることなのだろう。
・ソロのポーズが可愛かったりかっこよかったり。ちゃんとポーズがあって良い。
・そして次の曲には今回一番楽しみにしてたと言っても過言ではないソロとソリがあるのである。
・ワクワクなのである。
・ドキドキするのである。
・3曲目。冒頭の照明、バッチリ決まってて舌を巻く。こういうところ、やはり外部の方の協力あっての発表だと思わされるとき。
・チューバ2台、跳ねる跳ねる。重いだろうに、一切ツラそうな素振りがないところが演者の意地か。ステキだ。
・ペンライトをおもむろに拾い上げる指揮者さん。踊る指揮者さん。上手いから映えるのよね。
・雰囲気がコロコロ変わるのもこのメドレーの特徴であり特長か。静かな伴奏に乗せてオーボエの音色が胸を打つ。なぜ聴いていたいものほど一瞬で終わってしまうのか。
・フルートソロ、少し毛色の違う振り付け、旗。前後との差異、印象の付け方に工夫を感じる。
・雰囲気が再び明るくなったら、パーカスの出番。いやー跳ねる跳ねる。ティンパニの狭いスペースでぴょこぴょこしてるのもまた一興。じつは練習を見に行った時後ろで跳びたいと思っていたのだが、明らかに練習の妨げになるので自制。
・手拍子をする木管勢。楽しげな感じが伝わってくる。
・ペットボーンソリ。人、多っ!新たな世代の台頭をここで一番実感したかも。
・そして。
・サックスソリなのである。
・ソリ。6人。ソリ。
・この時の状態を表す言葉として間違っているものの中で最も正しいものを選ぶとすると"親バカ"
・ドラムのフィルインからさらにアップテンポに。俄然盛り上がる。
・ホルンが最前列に並んで構えてるのかっこよすぎるな。
・バリサク氏のキレがマシマシで感嘆。仕上げてきたものだ。
・で、あれ。全生徒が惚れたやつ。
・アルトサックスのソロ。
・ソロ。
・正直夏休み終盤の練習で初めて聴いたときは涙出かけた。
・ご本人曰く本番が一番うまく行ったそうな。さすがの一言。
・このときは知る由もなかった‥‥私のスナオな感想を、言う相手を間違えたばかりに当該期LINEに載せられちょっとした騒ぎが起きることを‥‥騒ぎというほどでもないけどね。どのみち次に会うときには何らかの制裁が下るでしょう。私に。
・この素晴らしきソロが終わったあたりで、終わる、終わってしまう‥‥となった。終わってほしくないのに、止まることなく集結へと向かっていく曲。サミシイ。
・思い起こせば2年前は、3曲目、屈んで構えていたところに後ろから迫ってくる冒頭のドラムソロがどうにも終わりを告げる合図のようにしか聞こえなくて、来ないでくれ‥‥あぁ来た‥‥と決まらない覚悟の間で逡巡した記憶がある。
・終わった。あっという間だった。
ステージドリルを導入した初年度の新鮮さが段々と失われ、観衆が「いつものこと」「当たり前」と感じる領域に入ってきた中でのステージ。観衆の中で過去のステージが無意識にハードル化して、より高いものが要求されてしまう難しい年だったと思う。
よくやり遂げたな、というのが素直なところ。
反省点もあるだろうし、OBという立場で関わってきたことでその断片を感じ取ることはあるけれど、形として成立していたこと。そして"最低限"を越えて、ステージとして成立していたこと。紆余曲折の四字でまとめるにはあまりに多くのことがあったことだろう。きっとそれら全部、立ったステージを支える土台になっていたはずだ。
とはいえ、外部から何を言っても想像の範疇を超えることはない。だからとりあえず、お疲れさまと言うことにする。あのステージをどう捉えているかはわからないけど、少なくともその日そこで客席から見たものは、確かに良いものだったよ、と。
今後のことは、まだ先に考える機会がある。先延ばしではなく。先で考えるべきなのである。
だから目の前を、楽しんで。
その姿が何よりもステキで、羨ましいと感じるOBのタワゴトでした。